ワンコと赤ちゃんのいる暮らし
第2回 初めてのご対面と共に成長する中で
~キャバリアりんちゃんのお家では~
~キャバリアりんちゃんのお家では~
さて、ワンコと新生児、どれだけ接近させるか悩むところですが、やっぱりちゃんとごあいさつが必要と思い、好きなだけニオイをかがせました。
しつけ教室の先生からは「母性本能が芽生えるワンちゃんもいる」なーんて言われて淡い期待を抱いていましたが、この直後、赤ちゃんの泣き声にびっくりしてテーブルの下に潜り込んでしまいました。
けれども1~2週間もしたらだんだん慣れてきて、こっそーり(笑)赤ちゃんに近付いたり、興味を示すようになってきました。
なんか動いているだワン(出産直後)
新生児の頃は皮膚が弱いせいか、口の回りをペロっと舐められただけでよく赤くなってました。その都度、舐めさせないように教え、ほどなくバウンサー(↓写真)に乗せても大丈夫になりました。
りんちゃん、かなり前のめりになってるけど(笑)
お口が気になるだワン・・・(生後1カ月半ごろ)
それでもやっぱり赤ちゃん中心の生活で、我慢させることが多かったです。
構ってほしくて、ときどきいじらしい姿を見せることもありました。
りんちゃんの懐にはボールのおもちゃが……
ワンコはもちろんのこと、私たちもつらかったですが、時間ができたときにはたくさん遊んであげました。
ところで、初めての育児に精いっぱいだった私、助産師さんの新生児訪問では、メモ帳片手に大マジメで「犬(室内飼い)で気をつけることは?」と質問した記憶があります。
正直、「動物はダメ」とか「お部屋は分けて」とか注意されると思っていたのですが、返ってきた答えがコレ↓
「赤ちゃんのお世話をしているときも、なるべくワンコをかまってあげるといいらしいですよ。
ワンコがヤキモチを焼いて赤ちゃんに敵対心を持ってしまうこともあるそう。あとは抜け毛に気をつけて、掃除をマメに」でした。
この一言で一気に肩の力が抜けたのを覚えています。
最終的には「マニュアル」も「正解」もなく、今まで以上に深い愛情が大切なのだと感じました。じつはこの方、元ワンコ飼いの現在ニャンコ飼いの助産師さんでした。
半年もして赤ちゃんが活発になってきてからは、ベビーベッドは寝室に移動し、昼間は薄手のプレーマットを敷いて遊ばせたり、タオルなどを敷いてお昼寝させました。
とくに、薄手のマットやタオルは使用後ベランダでさっと抜け毛が払えるので重宝しました。
(りんちゃんも仲良く愛用・笑)
抜け毛対策として、こんなグッズも活用してみたり。
「一毛打尽」(抜け毛対策グッズ) こんなに取れた!
これ、スポンジみたいな素材でできていて、カーペットをこすると抜け毛がボール球のように!ただし、根気が必要です(笑)
***
この5年間で、愛犬と息子の関係は日々変化してきました。
平和な時期もあれば、ちょっかいを出し過ぎてウーっと唸られたり、ひょっとして、ワンコは自分の方が上と思っているのかな?と悩む時期もあったり……。
そんなとき、偶然こんな話を聞きました。
ワンコは人に対して順位付けをしているのではなく、「付き合い方がわからないだけ」と。
ホントのところはワンコに聞いてみなければわかりません。
でも、ワンコに対しても、子どもに対しても、正しい付き合い方を教えることが、親(飼い主)の役目なのだと思いました。
とくに、子どもには犬との接し方(触り方から始まって、やっていいこと・悪いこと、犬が嫌がること・喜ぶこと等)をきちんと教えるよう努めました。
そして「上手にできた時にはたくさん褒める」愛犬のしつけで実践してきたことが、子育てでもそのまま役に立っています。
ぎょえーーー!(生後7カ月ごろ)
美しき姉弟愛!?(1歳)
水換えのお手伝い(3歳)。入っていたのはお湯だったけどネ
月齢とともに、だんだん距離が縮まって(縮まりすぎ!?)、1日に2回かけていた掃除機もいつしか元通りのペースに、プレイマットも卒業し、気付けば、息子にとってりんちゃんは「ペット」ではなく「家族」そのものになっていました。
子どもが生まれてから、ときどきふと思うことがあります。
代わりに何か大切なものを失うんじゃないか・・・と。
いつかやってくる、永遠の別れ。
その瞬間(とき)まで、一日でも長く、少しでも楽しく「家族」として一緒に過ごしたいと思う、今日この頃です。
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