犬と暮らす女性のために
第1回 必要なアドバイスを適切に
岸本 芭瑠美 メディカルアロマテラピスト・講師
必要なことを伝える-活動の概要- |
現在、ペットのメディカルアロマテラピー、人のメディカルアロマテラピー・ペットマッサージについての活動を中心に行っています。
セミナーの講師としては、犬に関するさまざまなグループから招かれてきました。ONEBRANDというサイトのイベントもあります。大きいものでは、ビッグサイトのイベントの中でセミナーを行ったこともあります。小さいものでは個人レベルのものもあり、活動は広範囲にわたって様々です。
セミナーは、年間で30~40回くらい行っています。アロマやマッサージのセミナーというと犬同伴のものを連想されるかもしれませんが、講習会形式が中心です。カフェなどで行われるイベントでは犬を連れてくる方もいらっしゃいますが、お勉強的なセミナーでは、犬を連れてはこない方が多いです。
必要なことを隠さずに伝える
私は、知っていることは隠さずお伝えすることにしています。お話でも、ホームページでも必要なことをお伝えしています。それでももっと知りたい、という方には、認定セミナーをお勧めしています。
相談メールは、だいたい月に10件くらいあります。とくに、犬にとって皮膚環境が過酷な地域、九州や北海道から、メールでの相談がよく届きます。
かゆみが治らない、という相談に「ステロイドを塗ってなおす」というのが、古くからの回答ですが、いまは根本治療をめざす動きがさかんになってきました。その頃のシャンプーは、あまり中によいものが入っていませんでしたので、そこでは石けんが役に立ちました。
くすりは敵ではない |
皮膚の病気は、大きな病気を隠している可能性があります。メールで説明したり、セカンドオピニオンを勧めたり、皮膚病の種類などについてアドバイスを行ったりもしています。
私がステロイドの話をすると驚かれるかもしれませんが、家でのケアと治療はちがうものです。「くすりは敵」ではないのです。病状によっては、獣医師の診断でステロイドが必要です。
適切なアドバイスをするまで、2~3回はメールしないと、どういう方かわからず、正しい状況を把握できないのですね。それで回数がふえてしまうんです。
皮膚の病気は、獣医さんにとっては、病気の1つにすぎないのかもしれません。獣医さんは身体の部位すべてを扱っているので、人間の医療に比べると広範囲をカバーしなければなりません。
しかし、最近は各分野に特化が進んでいますので、セカンドオピニオンもできる時代といえます。
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