乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。今回は馬へのクリスマスプレゼントのお話です。
大切な“あの子”に贈る、ありがとうの気持ち。
クリスマスが近づくと、「今年はあの子にどんなプレゼントを贈ろうかな」と考える人も多いのではないでしょうか?
家族に、恋人に、友人に。
そして、犬や猫と暮らしている人なら、“うちの子”にも何か特別なものをあげたくなる季節。
実は、馬と暮らす人たちの間でも、馬へのクリスマスプレゼントを贈る文化が、 じわじわと広がっています。

■ 一番人気は、やっぱり“おやつ”!
まず定番なのは、にんじんやりんごなどのちょっと特別なごちそう。
いつもよりちょっといいサイズに切って、 「今年もありがとうね」と声をかけながら手渡すその時間が、すでにプレゼントみたいなもの。
- カットにんじんを星型にしてみたり
- 甘くてやわらかい柿を1個まるごとあげてみたり
- 海外のおしゃれな馬用クッキーをこっそり取り寄せたり…
馬たちはきっと、味以上に“その時間の空気”を感じ取ってくれているんじゃないかと思います。
■ 馬着やブラシを新調する人も
次に人気なのが、“実用品のアップグレード”。
新しい馬着や、ちょっといいブラシ、首元があたたかいフリースカバーなど。
特に冬は寒さ対策が重要なので、「この子にぴったりの馬着を選んであげたい」
そんな気持ちがプレゼントのかたちになることもあります。
実用品だけど、選ぶときにはその馬の好みや性格を思い出す。 それって、もう十分なギフトですよね。
■ プレゼントはモノだけじゃない
他にも、
- 普段よりちょっと長くブラッシングする
- 馬房に好きな干し草を多めに入れてあげる
- その日は“走らせない日”にして、一緒にのんびり過ごす
など、馬が喜ぶ“時間や過ごし方をプレゼントにする人もいます。・・・これは馬というより、自分へのプレゼントかもしれませんが(笑)
言葉で伝えることはできなくても、 「わたし、いま幸せ」っていう顔をしてくれる瞬間が、何よりのクリスマスプレゼントですよね。
■ 海外では“馬宛のクリスマスカード”も
馬文化が根づいている海外では、 “自分の馬にクリスマスカードを書く”という人もいます。
「あなたと出会えてよかった」
「今年も無事に過ごしてくれてありがとう」
「わたしの毎日を、あなたが支えてくれています」
そんな想いを綴るカードを馬房にそっと貼ったり、 SNSに投稿して想いを共有する人も多いんです。
馬が読めるわけじゃなくてもいい。
想いを言葉にすることで、自分自身があらためて“この子との時間”を大切にできるのかもしれません。
プレゼントって、特別なものじゃなくていいんですよね。
その子のことを想って、「これが好きかな」「よろこんでくれるかな」と悩む時間こそが、 いちばんの贈り物なのかもしれません。
馬も、犬も、猫も、そして人も。
大切に想われることのあたたかさは、きっと言葉がなくても伝わる。
今年のクリスマス、あなたはどんな“ありがとう”を贈りますか?































