乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。
今回は、馬と過ごす子供たちが学べることをご紹介します。
馬との交流は、子供や青少年にさまざまな心理的および社会的に良い影響を与える可能性があると言われています。
数多くの科学的研究により、馬と触れ合うことは、子供の身体的、精神的、社会的発達に大きな影響を与える可能性があることがわかっています。
馬は、責任感や粘り強さから、コミュニケーション能力やチームワーク能力の発達まで、あらゆることを子供に教えてくれます。
そして、馬は子供の自信を高め、幅広いスキルを身につけるのに役立ちます。
子供が馬と触れ合うことで学べる 5 つの例を紹介します。
他の生き物に対する共感と尊敬
馬のそばにいることで、子どもたちは他の生き物に対する共感や敬意を養うことができます。
馬は大型動物であり、馬と積極的に交流するには、馬の反応や感情に注意を払わなければなりません。
馬は私たちのボディランゲージ、声のトーン、意図に反応します。
これを理解し、尊重することを学ぶ子どもたちは、他の人の感情や反応を理解する能力も向上します。
馬のそばにいることで、子どもたちは他の生き物や自然に対する理解と尊敬を深めることができ、将来的にはより責任ある持続可能な行動を身につけることができると言えるでしょう。
責任と忍耐
馬の世話には時間と献身が必要です。
厩舎の秩序を保つことや、馬に十分な水と餌があることを確認することなど、馬の日々のニーズに対する責任を学んだ子供たちは、生活の中で他の作業に対する責任も学ぶことができます。
馬の世話をすることで、子供たちに、たとえ困難で時間のかかる作業であっても、粘り強くやり遂げることも教えることができます。
馬のそばにいることで、子供たちは責任感と忍耐力を養うことができます。
馬との日々の交流を通じて、子供たちは他の生き物に対する責任を学び、自分の行動と結果をより意識するようになります。
これは、生活の他の分野で責任と忍耐力に対処する能力を養うのに役立ちます。
自信と自制心
乗馬は、子供に自信と自制心を与えます。
馬は大きな動物なので、初めて乗るのは怖いかもしれません。
しかし、子供が馬とコミュニケーションをとり、馬の動きを学ぶにつれて、馬をコントロールする感覚を養うことができます。
さらに、馬は人間の行動の小さな変化にも反応する敏感な動物であるため、馬との付き合いにはある程度の自制心と規律が必要です。
そのため、子どもは自分の態度をコントロールし、馬と明確かつ冷静にコミュニケーションをとって望ましい行動をとることを学びます。
これは子どもの自制心と自己制御の発達に貢献します。馬との関わりや乗馬には勇気、自立心、自制心、規律が必要であり、子供たちの自信と自尊心の発達に好影響を与えることができます。
チームワークとコミュニケーション
馬と働くことで、子どもたちにチームワークとコミュニケーションを教えることができます。
馬と働くときは、明確かつ効果的にコミュニケーションをとることが重要です。
馬は私たちのボディランゲージに反応するので、馬との関係において私たちがどのように動き、どのように位置づけられるかを意識することが重要です。
自分の馬とチームとして働くことを学ぶことは、子どもたちに他の人と協力し、効果的にコミュニケーションをとる方法を教えることにもつながります。
子供たちが他の人と協力して馬の世話をしたり乗馬をしたりすることで、共通の目標を達成するために効果的にコミュニケーションを取り、働くことを学びます。
子供たちが馬のボディランゲージを読み取り、適切に反応することを学ぶと、これらのスキルは他の人々との交流に役立ちます。
身体の健康と幸福
馬と関わることは、子どもたちの身体の健康と幸福にも良い影響を与えることができます。
乗馬や馬とのふれあいは、新鮮な空気を吸って運動するのに最適な方法です。
乗馬では、子どもたちは体のさまざまな筋肉群を使う必要があるからです。その結果、子どもたちは馬のそばにいることによる身体的、健康上のメリットを数多く得ることができます。
研究によると、乗馬や馬と関わる子どもたちは、バランス感覚、協調性、筋力、柔軟性が向上し、持久力と体力も向上することが分かっています。
乗馬以外にも、子どもたちは馬の手入れや世話など、健康的な身体活動を伴うさまざまな活動に参加できます。乗馬や馬とのふれあいは、ゲームなどのスクリーンから離れて自然の中で時間を過ごし、楽しくやる気を起こさせる運動方法と言えます。
いかがでしたか?子供達だけでなく、大人にとっても同じで、馬と過ごす時間で様々なことを学ぶことが出来ますね。
ぜひ、お子様や大切な人に、馬と過ごす素晴らしい時間をお勧めしてみてください。