新年明けましておめでとうございます。
今年も、みなさんのワンコとご家族の生活が楽しくなるワンコ薬膳をお届けしていきます。
どうぞよろしくお願いします。
今年もよろしくおねがいしまーす!
今回のワンコ薬膳は、ちょっとマニアック。
東洋医学の体内時計である「子午流注(しごるちゅう)」についてのお話です。
情報の量が多く感じると思いますが、
「うちの子、胃が弱いから朝ごはんはこの時間ね!」
「心臓が弱いから心配。そうか、この時間はゆったりさせてあげよう。」
というように、日常生活に気楽に取り入れていく気持ちで読んでいただけたらと思います。
子午流注(しごるちゅう)とは?
「子午流注(しごるちゅう)」は、体の臓器が一番良く働く時間を示したものです。
(中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」に記されています)
「子午」とは → 24時間を2時間毎、十二支で分けたもの
「流注」とは → 臓器の流れ
《 時間と図の説明 》
「子」 23時〜1時 胆経
胆汁を生成、貯蔵、排泄が最も盛んになる時間です。
胆泥症が気になるコは寝かせてあげてください。
「丑」 1時〜3時 肝経
この時間は全身の血が肝に戻り、解毒、修復が盛んになり、新しい血が作られます。
「血の休む時間」とも言われています。
※神経質・イライラする・癲癇などの脳の疾患がある子は、特に意識して部屋の明かりを落とすなど環境も整えて休ませてあげてください。
「寅」 3時〜5時 肺経
肝で作られた新しい血を全身に行き渡らせる時間です。
肺が弱っている子は咳やゼーゼーが出やすい時間帯ですので、注意が必要です。
乾燥の時期は湿度を保ってあげてください。
「卯」 5時〜7時 大腸経
この時間に排便すると、大腸の排毒作用でデトックス効果が期待出来ます。
「ちょっと便秘かな?」という時は、この時間にお散歩してあげると排便しやすくなるかもしれません。
「辰」 7時〜9時 胃経
一日のうちで最も消化が盛んな時間帯です。
この時間に食べ物を取り入れると、エネルギーになりやすいです。
胃にもパワーを与えてくれます。
「巳」 9時〜11時 脾経
消化、吸収、排泄全てをコントロールする脾が活発になり、新陳代謝が上がります。
この時間にお散歩をするとダイエットに効果的です。
小桃も「巳」の時間にお散歩してダイエット!
「午」 1時〜13時 心経
心臓のポンプの力で血や熱を全身に供給するチカラが最も高まります。この時間は激しい運動は避け、ゆったりと過ごして下さい。
心臓の弱い子やのぼせやすい子は特に意識して休ませてあげましょう。
「未」 13時〜15時 小腸経
この時間帯は小腸にしっかり栄養を吸収させてあげましょう。
「うちの子、太れなくて…」という子は、12時ごろに軽くお昼ご飯を食べさせて、この時間ゆったり過ごさせてあげると良いです。
「申」 15時〜17時 膀胱経
体の熱を排尿で出す時間です。
結石が気になる子は小さな石ならこの時間を狙って排泄させてあげると石も出やすいかもしれません?
もちろん無理は禁物です。
「酉」 17時〜19時 腎経
生命力の貯蔵庫である腎にエネルギーが貯まる時間です。
お夕飯に最適!薬膳ご飯で腎補給をオススメします。
足腰の悪い子、浮腫みのある子(ヘルニアの子は大抵浮腫んでます)は、腰の辺りを温めてあげると効果大です。
「戌」 19時〜21時 心包経
心臓を守る膜のようなものの機能が高まる時間です。
軽い運動なら心臓のパワーアップになります。
激しい運動はNGです。
「亥」 21時〜23時 三焦経
エネルギーや血を全身に運ぶ機能が高まる時間です。
この時間は頭を使わず、ゆったりしてあげて下さい。
そうする事で「子」のデトックスの準備になります。
すべてこの表に合わせて生活するのはとても難しいことです。
私自身も全て表通り行動することはできません。
でも、この「子午流注」を知る事で「あ、うちの子の弱いところが働く時間だ。」とより効果的にケアしてあげる事が出来ます。
ご家族とワンコ達が、今よりもっと楽しく日々を過ごせるように、無理なくちょっとだけ取り入れてみることをおすすめします。