「馬と過ごす、特別な夏」
気軽に観られて、心に残る馬の映画3選
乗馬インストラクターがお伝えする馬のお話。夏にみたい馬映画第2弾です!
映画って、ただの娯楽じゃなくて、ときに“ちいさな旅”みたいなもの。
この夏、馬と人との物語を通して、どこか懐かしい気持ちになれるような映画を3本ご紹介します。
今回はちょっと気楽に観られて、でも観終わったあとに「なんかいいな」と余韻が残るラインナップです。
『ドリーム・ホース』(2020)

舞台はウェールズの小さな村。スーパーで働く主婦ジャニーンが、「村のみんなと競走馬を育てよう!」と突拍子もない夢を語り出すことから物語は始まります。
育てられるのは、ただの馬じゃない。
ちゃんと競馬に出場できる血統の馬“ドリーム・アライアンス”。
とはいえ、資金はみんなの少額出資と、手作りの厩舎。でもその想いと努力が、少しずつ“奇跡”を起こしていく──という実話ベースの感動作です。
馬との関係が深まっていく過程、村の人たちがひとつになっていく様子、そして何より、「走りたい」と思う馬の強さと愛しさ。
大声で笑って、ちょっと泣けて、観終わったあとに「人間も、馬もいいな」って思える、そんな映画です。
『ブラック・ビューティー』(2020/Disney+)
名作『黒馬物語』の現代リメイク。
語り手はなんと馬自身──「ブラック・ビューティー」本人の声で物語が進んでいきます。
野生馬として自由に生きていたビューティーは、ある日保護され、人と関わりながら生きることに。
やがて、心に傷を抱えた少女・ジョーと出会い、少しずつ心を通わせていきます。
この映画の魅力は、
- どこまでも美しい自然の映像
- 馬のしなやかさと、目に宿る感情
- そして、「失う」ことと「信じる」ことの両方を描く誠実さ
静かなトーンだけど、感情の波は確かにあって、観終わるころにはちょっと涙ぐんでるかもしれません。馬好きさんは最初から最後まで号泣必至かも。。。
『ホース・キャンプ』(2015)
ティーン向けのちょっとB級感ある青春映画ですが、これがまた夏にぴったりの“馬キャンプあるある”満載の1本!笑
YouTubeでしか見られず、日本語字幕はなかったけど、馬好きにはたまらない”あるある”がぎゅっと詰まっていて、英語が完璧に分からなくても…心で通じる内容でした!
乗馬キャンプにやってきた少女たちが、友情、恋、競争、そしてそれぞれの課題に向き合いながら過ごす数週間。
“馬に乗ること”が目的じゃなくて、馬を通して人と向き合っていく──そんな青春が描かれています。
- 馬房掃除から始まる朝
- 上手く乗れなくて泣いたり
- 馬に心を見透かされたり
- 馬がそっと寄り添ってくれたり
ちょっと甘酸っぱくて、ちょっと懐かしい。「こんな夏、あったらよかったな」と思わせてくれる映画です。
馬がそばにいるだけで、人生はちょっと豊かになる。
この3本に共通しているのは、馬と過ごす時間が、何かを変えていくということ。
自分の中の情熱が蘇ったり、誰かとの関係が変わったり、あるいは「信じる」という力を取り戻したり。
馬がなにかを“してくれる”わけじゃないけど、そばにいてくれるだけで、人の人生はちょっとずつ変わっていく。そんなふうに思わせてくれる物語たちです。
今年の夏、もしどこにも行けないなら。画面の向こうの草原を、馬と一緒に駆け抜けてみてください。風を感じるような映像、馬の鼓動、人のまなざし。この夏、馬映画で小さな旅を。。。





























