あけましておめでとうございます。
今年も楽しく実践しやすいワンコの薬膳ご飯やケアをご提案できるようがんばっていきますので、どうぞよろしくお願いします。
「2023年もよろしくお願い申し上げます!」
今回のお話は「東洋医学の基本概念と体質チェック」です。
「今さら基本なの?」と思われるかもしれませんが、ワンコ薬膳相談のお客様からのご意見で「せっかくだから東洋医学を勉強したいと思って本を買ってみたけどよく分からない」「考え方とか流れが分からない、難しい」とお話される事が多々あります。
東洋医学は西洋医学と違う観念で体を捉えている事もあり、説明がないと分かりにくい所があります。
私もまだまだ勉強中の身ではありますが、今回のお話でほんの少しだけでも東洋医学が分かりやすくなったり、体質チェックで愛犬さんと飼い主さんご自身の体質を知り、養生に役立てて頂けたら嬉しいです。
東洋医学って何?
日本で馴染みのある「東洋医学」とは、東洋起源の伝統医学の事です。
中医学(中国) 漢方医学(日本) 韓医学(朝鮮半島)東アジアの伝統医学全てを指します。
そして、それらは全て中医学が起源となります。
私のお伝えするワンコ薬膳は、主に中医学と漢方医学を軸にしています。
大きく3つ!基本の考え方
【 整体観念(せいたいかんねん)】
動物(人間も含む)体は、自然界の一部であり、その影響を大きく受けています。
五臓六腑は、個々で成立しているわけではなく、それぞれが影響し合い、協力し合っています。
例えば「お腹が痛い」時は「お腹だけ」で考えるのではなく、体全体を観察し、考え、外部内部のバランスを重視して整えていきます。
「バランスが大事なの」
【 弁証論治(べんしょうろんち)】
字を見ると難しく感じるかもしれませんが、それぞれの体質や症状などを「証(しょう)」と言い、その「証」を区別する事を「弁別(べんべつ)」と言い、更に分析して治療する事を「論治(ろんち)」と言います。
簡単に言うと、体質を分析し、ケアしていくのが「弁証論治」です。
難しく考える必要はありません。
愛犬やご自身の体質を知り、それぞれに合わせたケア方法を日々少しづつ実践していけばOKです。
【 未病先防(みびょうせんぼう)】
未病とは、病気とは言えないけど何となく怠い、しんどい、寝ても疲れが取れないなどなどの体に不調が出ている状態です。
ケガとは言えないけど痛みが出る事もあります。
予防医学と言われる東洋医学では、この未病の時期をとても重視していて、長期間放置してしてしまうと「病気」の状態になってしまうと考えられています。
未病の内にケアしていくのが「未病先防」です。