しつけ・ケア

ペットの介護

気温が下がり冬を感じる陽気の日が多くなってきました。
季節の変わり目は、人も動物も体調を崩しやすくなるものです。
暖かい室内と寒い屋外の出入りで感じる急な気温の変化さえ、体調管理の上で気をつけなくてはならないシニアのペットと暮らしている方も多くいらっしゃるかと思います。

今回は、いつかくるかもしれないペットたちの「介護」について、考えてみましょう。
介護はまだまだ遠い未来のお話のように感じる飼い主さんもいらっしゃるかと思いますが、人と比べて犬や猫などペットたちは、とても早く歳をとります。
多かれ少なかれ、きっと役に立つ知識です。
そんな時期をむかえる前から、少しずつ学んでいきましょう。

足腰が弱ってきたペットの介護

シニアになるにつれだんだんと足腰が弱くなっていきます。
弱ったからといって動かないでいると、さらに筋肉が衰えて歩けなくなってしまうこともあります。
そうならないために、特に弱りやすい下半身をささえ、ペットの歩行を補助しながら歩きやすい場所をゆっくり一緒に歩くことを習慣にしていきましょう。

寝たきりになったペットの介護

寝たきりになった場合、ずっと同じ姿勢でいると床ずれができてしまいます。
悪化すると皮膚に穴があくこともあり、そうなると傷の管理がとても大変な上、動物たちに強い痛みが伴います。
特に、大型犬は体重が重く床ずれができやすいので要注意です。

《予防方法》
こまめに体位を交換したり、床材や寝床を柔らかいものにしてあげましょう。
ベッドは、体重を分散させるマットレス選びも大切ですが、まだ自力で起き上がることができる場合、沈みすぎると立ちにくくなるため転倒などの危険もあります。
介護の状態に合わせて、選んでいきましょう。

徘徊をしてしまうペットの介護

目的なくひたすら歩き続ける徘徊や同じ方向にぐるぐる回る旋回は、認知症の症状のひとつです。
そんな症状ひどくなり、家具にぶつかることが多くなった場合、飼い主さんがペットの行動を見ていられない時は、できたら室内でフリーにしておかずケージで過ごすようにすると安全です。
そんな時のためにも、若い頃からケージに入る練習と習慣をつけておくことが大切です。
また、テーブルなど家具の角に緩衝材をつけて、万が一ペットが当たってしまった場合の怪我予防策もしておきましょう。

《おすすめグッズ》子供用プール
行動を制限しながら、ぶつかっても怪我をすることがありません。
ホームセンターで販売されています。

シニアペットたちは、日々状態の小さい変化が起こっています。
感覚を高める効果、筋肉や関節をほぐす効果があるマッサージやホットパックをしてあげるだけでも、不安が和らぎ互いに安心できます。
カートに乗せて公園までいって日向ぼっこしたり、お友達に会うのも程よい刺激になるでしょう。
ペットの変化に合わせ、寄り添うように生きる手伝いをしていけたら、飼い主さんにとってもペットにとっても心地のいい時間を過ごせると思います。

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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