建築家の遠山信夫さんは、相模湖の湖畔にある竹林に、事務所と自宅を構えています。遠山さんご夫妻も犬3匹、猫1匹に囲まれ、ペットと一緒に暮らしており、建物の設計にも犬や猫と楽しく暮らすさまざまなくふうがなされています。この邸宅は、テレビ番組「建物探訪」にも取り上げられ、視聴者からも問い合わせや反響があったそうです。
本連載では、遠山さんとペットとの暮らしについて、ペットと一緒に暮らす家づくりについて、お話をうかがってきました。
犬3匹、猫1匹と
― 現在飼っている、ワンちゃん・ネコちゃんについてお聞かせください。
「クー」は、いま9歳です。里親募集のイベントで引き取ってきました。ネットで里親募集の話を知り、山梨のスーパーの駐車場で開かれている紹介イベントに行きまして、そちらで引き取った子です。
その後、2匹のヨークシャー・テリア(アン、タロウ 2歳)を飼いまして、現在は、クーとあわせて犬が3匹います。ほかに、猫が1匹、「ふう」という名前の子がいます。
- 犬や猫を飼われたのはいつ頃からでしょうか。
結婚してからですね。それまではマンション暮らしでペットを飼う環境にありませんでした。ですから、犬がだめで、飼い始めた頃も近寄れませんでした。寄ってこられても怖くて。(笑)
妻が、知人からヨークシャー・テリアをもらってきたのですが、2週間くらい怖くて触れませんでした。かわいがり方もわからなかったんです。
ヨークシャー・テリアの病気
- ペットとのエピソードや印象的なできごとはありますか。
1匹目のヨークシャー・テリアが、ガンで8歳くらいで亡くなったことでしょうね。病院にみていただいて、手術をしたり。それ以来、ヨークシャー・テリアを飼っています。
その次のミューは、病気で10歳で亡くなりました。この家では、6年くらい過ごしました。病名はよくわからないのですが腹水が溜まってしまったんです。
- クーちゃんは健康でしょうか。
クーはいま9歳です。できものはたまにできたりします。ほかは、まったく元気です。
- そういえば、すぐ近くに動物病院がありますね。
あの動物病院は去年できたんです。それまでは調布まで行っていたんです。ここからでも高速道路を使うと30分くらいで行けます。近所の方は橋本や八王子まで行っていたようですが、高速を使わないので1時間くらいかかってしまうんです。
- クーちゃんはどんな子ですか。
クーは、里親会から引き取ってきた頃から臆病な子なんです。道具をもったりすると、とても怯えます。以前飼われていた環境で、いじめられたり何かあったのではないかと思っています。そのかわり甘えん坊です。また、いたずらなどはしない子です。
ラーメン屋の入り口で
- 猫のふうちゃんはどうですか。
この家は、猫を飼うことを想定していなかったんです。犬のにおいがするところにおしっこをするんですね。それに猫は、犬の行かないようなところにも行けてしまうんです。ベッドでおしっこしたり・・。それで寝室にもドアをつけることになったんです。
猫のくせに、高いところに登ったりすることがあまりないんです。
この子は、近所のラーメン屋の入り口に座っていたんです。ガリガリの子猫で、2・3日くらい前からラーメン屋のあたりにいたんですね。食事のあとに出てきてもいたので、そのまま連れてきたんです。クーが来たすぐ後の頃です。引っ越してきてすぐの頃の話ですから、9歳くらいです。
猫みたいな犬
- 2匹のヨークシャー・テリアはどうでしょうか。
とにかく人が大好きです。タロウと、アンという名前です。タロウは甘えん坊で、すぐ抱っこをせがみます。アンは、人好きですが、抱っこされるのが嫌いでマイペースです。猫みたいな性格です。
アンは、ふう(猫)と一緒に寝ていたので、自分を猫と勘違いしているようです。性格もそのまま猫みたいになってしまったんです。ふうもアンを自分の子と勘違いしているようです・・。