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ペットのトラブル対処法 第5回 アウトドア編 〈 ヘビに咬まれたら 〉-1 日本にいるヘビの種類

暑い季節は、川や湖などの水辺や涼しい森の中で犬と遊ぶ機会が増えますよね。
山や川など自然の多い場所では、草むらはもちろん、川石の影で体を温めているヘビに犬が咬まれる被害が多くあります。
愛犬をキャンプやハイキングなどのアウトドアに連れて行くときは、「ヘビがいる」ことを意識して、まず注意することが必要です。

そして、ヘビに咬まれた時の症状・応急処置法も知っているといいでしょう。
私自身、森で遊んでいた愛犬の様子が、明らかにおかしくなった経験があります。
その症状から、虫刺されたかヘビに咬まれたかのいずれかと想像することしかできず、パニックに陥りました。
いざという時、ペットの命を守ることができるように、助けられる命を助けるために、対処方法を知っておくことの大切さが身にしみました。
今回の「ペットのトラブル対処法」では、ヘビに咬まれたときの症状と役に立つ対処法を紹介します。

日本に生息するヘビの種類と毒性

まず、ヘビには毒をもつ毒蛇と毒をもたないヘビがいます。
日本に生息しているヘビは、見かけることが多いアオダイショウやシマヘビなど毒のないヘビ、川や山遊びで最も注意しなくてはならないのが、毒をもつニホンマムシなど様々です。
無毒なヘビといっても、餌になるネズミなどの哺乳類には多くの細菌が付着しており、ヘビの歯についた細菌が人やペットの体内に入ると非常に危険のため、近づかない方が無難です。
参考サイト:Woriver https://woriver.com/17170/

《 アオダイショウ》
アオダイショウは名前の通り青色がかった体色をしている日本固有の蛇です。もっとも日本人に身近な蛇で、畑や草原、民家などいたるところでその姿を見せてくれます。
日本の固有種の中でもかなり大型になる蛇で、200cm近くの大きさになります。
餌は鳥や小型の哺乳類を好んで捕食します。
大人しい性格で、こちらから近づくと逃げ出します。危害を加えない限り、攻撃してくることはありません。

生息地 北海道、本州、四国、九州
大きさ 140cm~200cm
毒性  無毒

《 シマヘビ 》
シマヘビは、アオダイショウに並ぶ日本で有名な蛇です。
名前の通り、体の側面には黒色の縞々のラインが入っています。
水田は河川などの水辺に生息し、カエルなどの両生類をよく食べています。
地域によっては、シマヘビの変異個体で全身が光沢のある真っ黒に覆われたカラスヘビと呼ばれる種類が生息しています。

生息地 北海道、本州、四国、九州
大きさ 150cm~200cm
毒性 無毒

《 ヒバカリ 》
ヒバカリの名前の由来は「噛まれるとその日ばかりの命で死んでしまう」から来ていますが、毒を持っておらず、人を死亡させることはありません。
大人しい性格ですぐに逃げてしまいます。
体色は淡い褐色に茶色の斑点模様が入っており、小柄でかわいらしい印象を与えてくれます。
水辺近くに生息しており、泳ぐのが上手です。餌はカエルや小魚などの水辺の生き物を好んで捕食します。

生息地 本州、四国、九州
大きさ 40cm~60cm
毒性 無毒

《 タカチホヘビ 》
タカチホヘビは、生まれた頃は黒褐色ですが、成長するにつれて背筋に黒色のラインが入り、腹部は黄褐色に変わります。
背中には光沢があるため、光を当てると虹色に見えます。
上顎が下顎よりも前に突き出ており、口先で土が掘りやすい形状をしています。
土の中や落ち葉の下で生活することが多く、ミミズが主な餌です。

生息地 本州、四国、九州
大きさ 40cm~60cm
毒性 無毒

《 アカマタ 》
アカマタは赤みがかった体色をベースに黒色のバンド模様が入る日本の蛇です。
高い湿度を好んでおり、低地の河川近くで見かけることが多いです。
攻撃的な性格で、敵が近づくと大きく口を開けて威嚇し、飛びかかってきます。
一度噛みつかれるとなかなか離そうとしません。
出くわしたら、刺激せずにその場を離れましょう。
餌は、哺乳類や鳥類、両生類、爬虫類、魚類などなんでもよく食べます。

生息地 沖縄
大きさ 140m~200cm
毒性 無毒

【 見かけることが少ないヘビ 】

《 ジムグリ 》
ジムグリは、赤色の体色をベースに黒色のギザギザ模様がはいった蛇です。
真っ赤な個体は日本の固有種とは思えない美しさをしています。しかし、成長するにつれて体色はくすんできて、目立たないようになります。
餌は、ネズミやモグラなどの小型の哺乳類を好んで捕食します。
低い温度を好んでおり、山奥の森林地帯に生息しています。その姿を見たことがある人はほとんどいません。

生息地 北海道、本州、四国、九州
大きさ 70cm~100cm
毒性  無毒

《 シロマダラ 》
シロマダラは白色の体色をベースに黒色のバンド模様がはいった日本の蛇です。
完全な白色になっている個体は珍しく、灰色になっていることが多いです。
低い温度を好み、日没前や曇り空の日に積極的に活動をしています。ほとんど夜行性で山奥の森林地帯に生息しているため、姿を見かけることはほとんどありません。
餌は、トカゲやヤモリ、小型の蛇などの爬虫類を好んで捕食します。
大人しい性格をしていますが、こちらから危害を加えると、威嚇の体勢に入り、飛びついてきます。
刺激しないように注意してください。

生息地 本州、四国、九州
大きさ 30cm~70cm
毒性 無毒

【 毒性のあるヘビ 】

《 ニホンマムシ 》
ニホンマムシは。日本全国に生息している毒蛇です。
体色は茶褐色に黒色の斑点模様が入っています。
森林だけではなく林や民家、水田に生息しているため、出くわすことがあります。
生息地が近いアオダイショウやシマヘビと比較すると、頭部が三角形になっており、首元がはっきりとしています。
大人しい性格をしていますが、こちらから刺激を与えると攻撃態勢に入り、口を開けて飛びついてきます。出血毒で噛まれた場所に激痛が走り、噛まれた時間が長いと死亡することがあります。

生息地 北海道、本州、四国、九州、沖縄
大きさ 40m~60cm
毒性 有毒

《 ヤマカガシ 》
ヤマカガシは、日本に生息する毒蛇です。
灰色の体色をベースに黒色のバンド模様が入っています。
上顎の後方には長い毒の牙があり、噛みつくとこの歯の歯茎から毒を出します。
毒が体内に入ると皮下出血や内臓出血を引き起こします。
水田や沼地などの水辺を好んでおり、カエルや小魚を捕食しています。

生息地 本州、四国、九州
大きさ 100m~150cm
毒性 有毒

《 ハブ 》
ハブは、沖縄に生息する日本固有の毒蛇です。基本種の体色は木褐色をベースに黒色の斑点模様が入っていますが、生息地によるカラーバリエーションが豊富です。
マムシと同じ出血毒をもっていますが、攻撃性が強く、体が大きくて毒量も多いため、マムシの何倍も危険です。
噛まれると激痛が走り、噛まれた場所は壊死してしまいます。
最悪の場合は手足を切断し、治療が遅れれば死亡します。
林や民家に生息しており、人里近い場所でその姿を見ることが出来ます。餌はネズミや鳥類だけではなく、大型になると小さい猫も捕食します。

生息地 沖縄
大きさ 150m~200cm
毒性 有毒

次は、毒性のあるヘビに咬まれたときの症状と応急処置についてです。

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

投稿者の記事一覧

(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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