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セラピードッグとはどんな犬?心を癒す効果と活動内容を紹介

今回は、セラピードッグについて詳しく調べて行こうと思います!

私は、セラピードッグというものをネットで知りました。
ワンちゃんへの癒しを求めている人、心が癒されることで様々な効果が期待されているセラピードッグ。具体的には一体どんなことをしている犬なのでしょうか?

︎*セラピードッグとは

人への忠誠心と深い愛情で、高齢者を始め、障がいを持つ方や病気(癌や精神)の治療を必要とする患者さんの身体と精神の機能回復を補助する活動をしています。
セラピードッグ達が患者さんの心身の状態と向き合い、リハビリに寄り添うことで記憶を取り戻したり、動かなかった手や足が動くようになる効果があります。
国際セラピードッグ協会では、犬達の個々の能力や性格を大切に育て、対象となる方々の症状に合わせた治療のケアーをしています。

全国の高齢者施設、病院(がん患者の延命も含)、心身障がい者施設、児童施設、教育の現場(小、中、高等学校など)、刑務所(服役囚の社会復帰)、被災地への訪問活動など、幅広く活動しています。

︎*セラピードッグはどんな効果がある?

セラピードッグの効果は医学的・心理的にいろいろと研究されていて、人に与える影響はとても大きいです。

〈心理的効果〉

安心感や癒しを与える
犬と触れ合うことで「オキシトシン(愛情ホルモン)」が分泌され、ストレスや不安が和らぎます。

孤独感の軽減
病院や施設で孤立しがちな人にとって、犬の存在が「寄り添ってくれる相手」になります。

うつ症状の緩和
動物とのふれあいは気分を前向きにし、抑うつ状態の改善に役立つと報告されています。

〈身体的効果〉

ストレスホルモンの低下
犬に触れるとコルチゾール(ストレスホルモン)が減り、リラックスしやすくなります。

血圧や心拍数の安定
安心感から身体の緊張が和らぎ、血圧や心拍が落ち着くことがあります。

リハビリの促進
犬と一緒に歩く・遊ぶなどの活動は自然な運動になり、身体機能の回復を助けます。

〈社会的効果〉

コミュニケーションのきっかけ
犬がいると人同士の会話が増え、対人関係がスムーズになりやすいです。

モチベーションの向上
「犬に会いたい」という気持ちがリハビリや通院の意欲につながることもあります。

セラピードッグは、薬や治療だけでは補えない 「心と体と社会性のバランスを整える存在」 と言えます。患者さんにとってかけがえのない存在ですね。

︎*どんな犬がセラピードッグになる?

セラピードッグになれる犬種に制限はありません。犬種よりも以下のような性格が重視されます。

・穏やかで人間が好き
・人見知りをしない
・大きな音や見知らぬ場所でも落ち着いていられる

このような性格であり、基本的なしつけがされていれば、多くの犬がセラピードッグの候補になれます。

︎*向いていることが多い犬種

• ラブラドール・レトリバー
• ゴールデン・レトリバー
• プードル(トイ・スタンダードどちらも)
• キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
• シーズー
• 柴犬(個体差は大きい)

※ただし犬種よりも「個体の性格」の方がずっと重要です。
同じ犬種でも臆病な子や活発すぎる子はセラピードッグには向かないこともあります。

*必要な資格

セラピードッグになるために、国家資格はとくに設けられていません。
しかし、セラピードッグを輩出する各NPOが設けた試験をクリアしなければ登録ができないとしている団体も少なくありません。

愛犬を本格的にセラピードッグとして活躍させたいのであれば、登録したいNPOが指定する認定試験を受けたほうがよいでしょう

︎*捨て犬達をセラピードッグへ

一般財団法人国際セラピードッグ協会は多くの捨て犬を救出しています。
救出した犬は人を助けるセラピードッグに育成しています。
犬種や年齢は問いません。体に障がいがあっても克服して元気に活躍している犬達もいます。

*まとめ

身近な所でも私達を日々癒している犬達が、更に沢山の人を癒そうとしてくれています。

人に捨てられた犬が人を助ける。悲しい言葉に感じますが、犬たちがまた生きる道を見つけることができるよう少しでも知識や理解を深めていきたいです。

みなみ

みなみ

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(みなみ)
トイプードルとポメラニアンと暮らす保育士。

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