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動物病院へペットを連れて行く

動物病院へペットを連れて行く

    


 ペットを動物病院に連れていく際、移動や病院内でのマナー、ペットの扱いなど、気を付けておくべきことを順に挙げてみましょう。出掛ける前の段階から来院時までの間、どういった点に配慮しておけばよいでしょうか。

連れて行く前にしておくこと

 ペットを動物病院に連れていく前にしておくべきことを、オリーブ動物病院(東京都国分寺市)の有薗浩見院長にお聞きしました。

 「来院される前にできるだけ、ペットのトイレをすませておいてください。病院では互いに見知らぬ犬や猫などがいて、緊張したり怖がったりします。そのため、待合室や診察室でそそうしてしまうことも割とあるんです。」

 ほかの飼い主さんやペットにも迷惑がかかることなので、可能な限りトイレをさせてから出かけましょう。

キャリーケースに慣れさせておく

 移動中は基本的に、ペットをキャリーケースに入れておかないといけません。抵抗せずうまく入ってもらうために、あらかじめキャリーケースに慣れさせておくのがよいでしょう。見たことがないケースの中に突然入れようとしても、嫌がって入ってくれないかもしれません。キャリーケースにペットの臭いがついている敷物を敷いておいたり、お気に入りのおもちゃやおやつを入れたりして上手く誘導しましょう。

ペットの移動手段

 「車で来院する人が多いと思いますが、その場合は車中の温度や湿度管理にも気を配りましょう。また、徒歩で連れてくる場合や公共の交通機関を利用する場合も、途上での暑さや寒さ対策をして運びましょう。」(有薗先生)

 自家用車が使えない場合、一般タクシーでもペットをキャリーケースに入れた状態なら乗せてもらえます。しかしキャリーケースに入れられない大型犬などは一般タクシーでは乗せてもらえません。

ペットタクシーや運送会社の利用も

 ペット輸送専用のペットタクシーもあります。一般タクシーでは乗せられない大型ペットや、自家用車があっても汚れや傷の心配があって乗せたくないということもあるでしょう。そういう場合には、ペットに関する専門知識やペット輸送のノウハウがあるペットタクシーのほうが安心して任せられます。
また、ペットタクシーのほかに、ペット送迎サービスがあり空路と陸路が利用できる大手の運送会社もあります。双方、ペットのみの輸送が可能ですが、ペットタクシーの場合は飼い主さんが同乗できる会社もあります。

来院してからのマナー

 「来院されたら、まず犬の場合はリードを付けて、はずれないように注意してください。猫はキャリーケースから出す時に大暴れすることがあります。元野良猫だった子が比較的暴れやすい気がします。これまでの経験では暴れる子は環境に慣れないことが多く、毎回暴れる傾向にあります。」

 猫を拘束するのは犬よりも難しいですが、有効な対策があります。「猫を逃がさない対策は、洗濯ネットをかぶせることです。洗濯ネットに入れて、さらにキャリーケースに入れておけば、暴れても逃げることはできません。」(有薗先生)

猫の飼い主さんは洗濯ネットを携帯しておくとよいでしょう。

外で待機させる場合も

 犬が複数いると興奮してみんなで吠え出したり、中にはケンカすることもあります。そのような場合は、どちらかが病院を出て、外か車内で待機しないといけません。

 「当院でも、来院した犬がケンカを始めることはあります。また、待合室には犬も猫もいるため、猫はキャリーケースに入れたままにしましょう。犬を見て驚いた猫があっという間に病院から逃げ出して行方不明になり、翌日見つかったケースもありましたから。」(有薗先生)

ほかのペットとの接触は控える

 待合室で極力やってはいけないのが、ほかのペットとの接触です。

 「待合室には、いろいろな種類の犬や猫、その他の動物がやって来ます。どの飼い主さんも動物好きだと思いますが、よそのペットには極力触らないようぜひ気を付けてください。ペットたちも見知らぬ動物や人間がいる空間で緊張したりおびえたりしますので、可愛いからとうっかり手を出せば、噛まれたり引っかかれたりすることもあります。そしてペット同士も近づけないでください。お互いにどういう病気やケガで来院しているか分かりませんし、感染リスクという面でも接触させることはよくありません。」(有薗先生)

 すでによく知っているペットや、ドッグランを利用できるレベルの子であればよいですが、知らないペットと接触することは基本的にやめておきましょう。待合室では、飼い主さん同士の会話にとどめておくほうが無難です。

取材協力:オリーブ動物病院(東京都国分寺市)http://www.olive-ah.com/index.htm


 

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