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 ペットの医療・健康

 第6回「アレルギー対策と、人間とペットの生活」


 前回は、ペットのアレルギーについての情報をお伝えしてきました。今回は、飼い主がかかるアレルギーについてのお話をお送りします。

飼い主のペットアレルギー

 人間の動物アレルギーは、犬よりも猫が原因となることが多いようです。猫は抗原性が強いため、飼っていない人でも猫アレルギーの人が多くいます。もちろん動物アレルギーは、ウサギ、フェレット、プレーリードッグ、ハムスターなど、体毛の生えている動物であれば何でも起こり得ます。

 猫アレルギーでは、猫の体毛、フケ、唾液、尿などがおもなアレルゲンとなります。症状は、目が赤くなりかゆくなる、鼻水やくしゃみ、咳が止まらない、猫を触った皮膚が赤く腫れてくる、ひどい場合はぜんそく発作を起こし呼吸困難に陥ることもあります。これから猫を飼いたいと考えている方であれば、先に猫カフェに行ってみるなどしてアレルギーの有無を確認するのも一つの方法でしょう。

 一方の犬アレルギーも、症状としては猫と同様、涙目、鼻水、まれに呼吸困難に陥ることがあります。アレルゲンは体毛やフケ、唾液などの他、犬のフケを食べるヒョウヒダニなどがあり、それらが人間の体内に入ることでアレルギー反応を引き起こします。ただし犬の場合は、犬種によってアレルギーの出方が異なる場合があり、ダックスフントなら発症しプードルなら発症しないというようなことがあります。

ペットと健康に暮らすための対策は……

   残念ながら一度動物アレルギーが出てしまうと、その動物と接している限りアレルギー反応は続きます。ですから、一番効果的なのはアレルギーを起こす動物を手放すか、極力近づけないということになります。しかし、すでにペットを飼っていて、ある時点から急にアレルギーを起こしてしまった場合、家族の一員として大切にし可愛がっているペットを手放すことは現実的には難しいことでしょう。

 実際、ある病院の行った調査によると、アレルギーによって医者からペットを手放すように勧められた人でも、実際にペットを手放す人はほとんどいなかったそうです。この統計結果は、2005年の日本アレルギー学会でも発表されたとのことです。

 では、アレルギーとペットとの生活を両立させるためにはどうすればよいでしょうか。前述したように、犬や猫のアレルギーの場合同様、人の動物アレルギーも完治はさせられなくても、症状を軽くすることはできます。その方法として、以下6点を挙げておきます。

(1)
できるだけ戸外で飼うか、居間や寝室に入れない。
(2)
室内を清潔に。
(3)
ダニやペットのフケなど取れやすいように、床はカーペットではなくフローリング、ソファーは革や合皮製がよい。
(4)
ペットのシャンプー、ブラッシングをこまめに行う。(犬だと多くても週1回など、ペットに負担がかからない程度に)
(5)
換気をよくする。
(6)
衣服はウールやフリース素材でなく、綿素材などにしてアレルゲンが付着しにくくする。

――おもにこれらの点を徹底させればアレルゲンと接する確率が減り、軽減されるでしょう。

これからペットと暮らすために……

 これからペットを飼いたいと思っている人は、まず最初に動物アレルギーの有無を調べるために、病院で血液検査を受けておくのがよいでしょう。

検査項目は、

      (1)一般的なアレルギー抗体の数値
      (2)アトピー鑑別試験
      (3)飼う予定の動物の体毛、フケに対するアレルギー反応、などです。

 もし検査の結果、これらの数値が高ければ、免疫力を整える薬や健康食品などによる治療を行ってからのほうが無難です。

 それ以外の対策としては、カメやトカゲなどの爬虫類、カニや熱帯魚などの水中生物、カブトムシなどの昆虫など、体毛がなくアレルギー反応を起こさない生き物を飼うという方法もあります。

 家族のように生活に欠かせない存在になってきているペットですが、ペット・飼い主が互いに健康に豊かな生活を送る為にも、ペットの医療について知識を持っておく必要があるのです。

連載 『ペットの医療・健康
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