吉川奈美紀

仔犬との暮らし手帖 第1回 仔犬の成長に合わせたフードの量と与え方

 

仔犬との暮らし手帖

第1回
仔犬の成長に合わせたフードの量と与え方

 

 


仔犬を迎え生活を初めていくと、初めての飼い主さんはもちろん、初めてではない飼い主さんも何年も前のことになると「フードは何をあげたらいいか?」「ハウスは?」「トレーニングは?」「首輪とリードどっちがいい?」などなど、日々どんどん成長していく大切な愛犬のために少しでもいいものを探し悩むことが多くあります。

『仔犬との暮らし手帖』では、そんな悩みを少しでも解決できるアイデアや知識をご紹介していきます。
第1回は「フードの量と与え方」についてです。

仔犬から成犬になるまでの成長期

一般的に、小型~中型犬は1年、大型犬は1年半で成犬になります。
あっという間に成犬になってしまう成長期に食べるフードは、犬のその後の健康に影響を与えるので、仔犬から成犬になるまでの最適なフードの量と与え方を学んでおくことがとても大切です。

生後1ヶ月まで

乳歯が生えはじめる生後1ヶ月頃までは、母乳が基本です。
大切な免疫が母乳を通して仔犬に引き継がれます。母乳を飲んだか飲まないかで、その後の仔犬の健康が左右されるとまでいわれています。

できるだけ母犬の自然な育児に任せるのが理想です。万が一母乳を飲ませられない状況であれば、新生児用代用乳を飲ませます。

生後1ヶ月~2ヶ月

乳歯が生えはじめる生後1ヶ月頃から離乳食がスタートします。
この頃は、母乳または犬用代用乳と併用で、離乳食は1日4回です。
栄養バランスがとれている市販の仔犬用フードが安心です。
フードの量や与え方は、フードのパッケージに書かれている給餌方法を目安に与えます。

生後3ヶ月~6ヶ月

この時期の仔犬は、毎日大きくなっていくのがわかるくらいどんどん成長していきます。
引き続き、市販の仔犬用フードを与えていくのが安心です。
フードのパッケージに書かれている量を目安に、1日3回に分けて白湯でふやかして与えます。
4ヶ月になる頃から、ふやかした状態を少しづづ固くしていき、便の様子を見ながらカリカリのまま食べる状態にしてます。
固いフードを食べることで、歯や顎の成長が進んでいきます。

この頃の仔犬は、すごい勢いでフードを食べ、その姿にびっくりするほどの食欲があります。
身体に必要だからこその食欲、フードの量が少なすぎて栄養失調にならないように気をつけましょう。

生後6ヶ月~8ヶ月

この頃くらいから、徐々に食事量を減らしていく時期です。
1日3回与えていた回数をだんだん2回に調整していきます。

生後8ヶ月~1歳成犬

子犬用フードを徐々に減らし、成犬用フードに移行していきます。
肥満に注意しながらフードの量を減らしていきます。回数も朝と夕方の2回にしていきましょう。
下痢が続いたり、皮膚に炎症がでる、毛艶が悪いなど仔犬に異変があれば、フードが愛犬の体質に合っていないかもしれません。
アレルギーを持っている仔犬もいるので、獣医さんやペットショップのフードに詳しい店員さんにアドバイスをもらいながら、フードを選んでいきましょう。

また、この時期になると今まですごい勢いで食べていた食欲が徐々に落ち着いてきます。
フードをたくさんあげ過ぎたり、たくさんのおやつを与え、肥満にさせないように注意しましょう。

最後に、ドライフードのデメリットとして、酵素の摂取が不足しやすいことがあります。時々は、ヨーグルトやキャベツといった、生の食べ物を与えると自然の酵素を摂取できます。犬用酵素サプリなども市販されていますので活用してみてください。

 

 

仔犬との暮らし手帖 第2回
室内での過ごし方 ハウスは?サークルorクレート

吉川 奈美紀

吉川 奈美紀

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(きっかわ なみき)

ヨガ・ピラティス・空中ヨガ インストラクター
メディカルアロマアドバイザー

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