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ペットの心身の健康に主体的に関わる~ホリスティックケア~ 第4回 クリスタルヒーリングで心と身体を癒す

ペットの心身の健康に主体的に関わる
~ホリスティックケア~

第4回 クリスタルヒーリングで心と身体を癒す

    


 色とりどりのきれいなクリスタル。見ているだけで心満たされます。最近はパワーストーンとして注目されるようになり、専門に扱うショップも増えました。ただ、まだまだ「お守り」的なイメージで買い求める人が一般的。でも、クリスタルはもっと積極的に利用することが出来ます。美しいクリスタルが可愛い動物たちの心身のケアに役立つと聞いたら、ステキだと思いませんか?

さまざまに利用されるクリスタル

 クリスタルが電気エネルギーを持つことは科学的に明らかですし、テクノロジーへと応用されていることはご存知の方も多いと思います。物質には固有の振動数がありますが、例えばクォーツ(水晶)はその振動数が完全といえるほど安定しているために、比較的古くから時計の技術に生かされてきました。今ではクォーツやクォーツ応用製品が、通信機器をはじめエレクトロニクス分野に置いて欠かすことの出来ない役割を担っています。
一方で、クリスタルのエネルギーが心身をバランスさせ整える能力をあわせ持つことには、あまり注目されていませんでした。歴史の資料から、古代の人々がクリスタルを病気の治療に使っていたことはわかっています。けれど自然の発するエネルギーに対して鈍感になっている現代人にとって、クリスタルのヒーリング効果はにわかには信じがたいことかもしれません。

クリスタルヒーリングとは

 クリスタルは非常に長い年月をかけて地中の鉱物が結晶化して出来たものです。驚くほど調和の取れた配列パターンと秩序立った原子構造を持っていることから、そのエネルギーも非常に安定していると言います。物質が振動によって発する周波数(波動)は、微細なエネルギーを放射していますが、近年、動物がそのエネルギーを感知して自律神経に伝えているということがわかってきました。私たち動物の体を構成している物質とクリスタルは関係が深く、例えば骨や歯には燐灰石(りんかいせき)が、毛髪や皮膚にはシリカという化合物が含まれています。その共通点から、クリスタルの持つエネルギーは人や動物と共鳴しあい、その心身に生じたアンバランスを整えるのです。
 クリスタルはただ身に付けるだけでも、気持ちが落ち着いたりリラックスしたりという作用が期待できますが、使い方を学ぶことでより積極的に体調管理に役立てることが出来ます。前回に引き続き、クリスタルヒーリングを含めたホリスティックケアを治療に取り入れて成果をあげている、獣医師の牧口香絵先生にお話を伺いました。

‐なぜクリスタルでヒーリングできるのでしょうか?

クリスタルが地中で長い間状態を変えずに存在し続けるというのは、非常に安定した物質であるということです。波動の法則では、安定したエネルギーが不安定なエネルギーを吸収すると考えられています。クリスタルはエネルギーを放出したり吸収したり、よく“呼吸している”と言われますが、エネルギーの滞った身体からマイナスのエネルギーを取り去り、プラスのエネルギーを与えてくれるのです。クリスタルのエネルギーによって心身は安定し、安定することによって本来あるべき姿(自然体)へとリセットされます。つまり私たち動物がもともと持っている自己免疫力が発揮されやすくなると考えられます。

‐クリスタルをどのようにヒーリングに使うのですか?

いろいろな方法がありますが、ワンド(クリスタルの杖)やペンデュラム(振り子)などのツールを使いながら、さらにグリッド(身体の回りに意図的にクリスタルを配置)を作って積極的にエネルギーを流したり、整えるやり方がいちばん効果的です。ツールを使うとエネルギーを大きく動かすことが出来るので、滞りを早く取り去ることが出来ます。ただこれは講座や本で学んでいただく必要があります。もっと気軽に使ってみたいという方は、たとえば部屋に大きなクリスタルを置くだけでもエネルギーは安定します。また、人にはアクセサリー、ペットにはチャーム(お守り)を作って首輪に付けたり、ベッドの下に忍ばせてもOKです。

‐自分やペットに必要なクリスタルはどのように選ぶのでしょうか?

クリスタルヒーラーに問題のあるところを判断してもらい、必要なクリスタルをピックアップしてもらうのが一番確実ですが、まずは気負わずに直感で好きなものを選んでみてください。どうしても気になるクリスタルというのは、そのクリスタルと自分自身が同調しているということ。実は必要なエネルギーであることが多いのです。ペットには飼い主がいくつか選んで前に並べたり、手の中に入れて一つずつ見せたときのリアクションで選ぶことも出来ます。動物はエネルギーに敏感なので、クリスタルを舐めたり自分でベッドに運ぶなど、その石を気に入っている様子を見せてくれることが多いものです。

‐クリスタルの種類によって作用に違いがあるのですか?

はい。石の持っている構造や色の違いに拠って得意分野が違います。ペリドットは解毒作用に優れており、ネガティブな感情はもちろん、体に蓄積された毒素を排出してくれます。ブラウントルマリンは熱発したところにあてて包帯などで止めておくことで痛みや炎症を鎮めます。色で言えば、例えば緑色の石は自律神経や腎臓・副腎のケアが得意。また形にも意味があり、原石にはパワーが、丸く研磨したものには柔らかいエネルギーがあります。クリスタルは精神的な問題にしかアプローチできないと思われがちですが、身体的なトラブルにも力を発揮してくれるのが特長です。

‐そろえておくと便利なクリスタルを教えてください。

まずは飼い主が気になる石を手元に置くことから始めるといいと思います。あとはクォーツの長老と呼ばれているクリアクォーツでしょうか。またブラックトルマリンなどの黒い石は、肉体を安定・浄化させ免疫力をあげるといわれており、生きる基盤を整えるという意味で重宝する石だと思います。さらに何か…という場合は、クォーツファミリー(水晶の仲間)と呼ばれるカーネリアン・シトリン・ローズクォーツ・ブルーレースアゲート・アメジストなどがおすすめです。先にあげた2種の石とあわせて、チャクラ(*)に対応したヒーリングをすることが出来ます。(*チャクラ…サンスクリット語で「車輪」の意。インド哲学や東洋医学ではエネルギーの出入りする場所と考えられており、チャクラを整えることで身体全体のエネルギーの流れをスムーズにする。)

‐ペットにクリスタルを使用するときに注意することはなんですか?

まずは安全性の確保です。小さなクリスタルを使うとき、ペットが飲み込んでしまわないように配慮することが最も重要です。寝床やクッションに忍ばせるときも、袋に入れるなど工夫してください。また動物は人に比べてエネルギーに敏感なので、あれもこれも与えるよりも1~2個からスタートすることをお勧めします。大きなエネルギーを嫌がる子もいることを覚えておいて下さい。

‐クリスタルヒーリングの利点・素晴らしい点はどこですか?

例えばペットが何かショックを受けるようなことがあったときに、飼い主自身の手でその日のうちにケアしてあげることが出来、後に残さずに済むことです。ヒーリング中に寝てしまう動物が多いことからも、彼らが上手にクリスタルのエネルギーを受取ってリラックスしていることが分かります。通常、心の問題は迅速な対処が難しいものですが、ネガティブな感情を蓄積させずに早い段階でクリアにしてあげることが出来きるのです。もちろん、痛みや炎症などにも対処することができます。そういう小さなひとつひとつの対応が、病気の発症を未然に防ぐことに繋がると思います。また高価と思われがちなクリスタルですが、研磨されカットが施された宝石と違って、原石に近く大きさもさまざまなので非常に安価です。誰でも気軽に手に取ることが出来るのが利点ではないでしょうか。

‐クリスタルに興味のある人に、何かアドバイスをいただけますか?

クリスタルを使うには何か特別な能力が必要かと聞かれることがありますが、何も必要ありません(笑)。クリスタルを近くに置くことで、クリスタルが勝手にヒーリングをしてくれると言っても過言ではないんです。ぜひ気軽に始めてほしいと思います。そして興味が出てきたら、ぜひ講座や本で少しずつクリスタルとの付き合い方を学んでみてください。より積極的に、効果的にアプローチすることが出来るようになります。

 牧口香絵先生のブログ(http://ameblo.jp/pet-consul/)から先生の著作の購入が可能です。また随時講座の案内が更新されています。ぜひご活用ください。



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牧口香絵先生プロフィール

 1998年麻布大学獣医学部獣医学科卒業。動物病院にて一般診療に従事後、渡米。NY州コーネル大学獣医学部Animal Behavior Clinicにて、犬・猫・馬の行動学・しつけ・行動治療を学び帰国。現在は神奈川県内の動物病院で犬・猫の問題行動の治療を専門に臨床に関わる傍ら、全国各地でセミナー・講演活動などを行っている。

著書「愛犬をやさしく癒すクリスタルヒーリング」
HP:http://pet-consul.com/ / blog:http://ameblo.jp/pet-consul/

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